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日本でペルシア絨毯を売る 最初はとても厳しかったですね。もちろん言葉の問題もありました。
それと、日本人の国民性というものを理解しなければいけない。もちろん日本特有の流通もです。
学ばなければいけないことはたくさんありました。しかしそれが、一種のやりがいになった、前向きに考えればエネルギーになったと思っています。
「円」に対する金銭感覚も、身につけるには時間がかかりました。1万円といっても、日本国内でどのくらいの価値があるものなのか、外国人には意外と難しいものです。

外国人としてのハンデは ハンデはありました。お国柄でしょうか、日本はどちらかといえば、外国人が商売をやるには厳しい国だと思います。
行政的もそうですが、国内に外国人が少ないことにも原因があるのでしょうか。
外国人がよからぬ犯罪を犯すといった、固定概念もありました。実際にそんな事件も少なくない中、イラン人が「絨毯を売ってます」といって、「はいそうですか、それでは取引しましょう」という具合にはなかなかいかない。
それの解消法は、まじめにキチンと、あたりまえのことをする、としか言いようがありません。
でもこの概念さえ、イランと日本では差異がありますから、よっぽど気をつけていないと、相手の気分を損ねてしまいます。

最終的には、人間と人間ですから、誠意が伝われば人間関係は築き上げることができると信じています。これは人種や文化、宗教抜きでも、そう思います。

絨毯は完全現地生産ですか そうです。メンテに関しては店のイラン人職人が行いますが、生産はイランです。
やはりペルシア絨毯という以上、ペルシア産でなくては意味がないと考えています。ペルシアの文化・生活の中で生まれ育った絨毯ですから、現地人でなくては織り込めない、微妙なニュアンスがあります。もちろん人件費が安いというメリットもあります。
イランには、私のブレーンがたくさんいます。これが心強いですね。
絨毯は、その行程の中で何人もの手を経て、でき上がるものです。そのすべての職人の顔がわかっていれば、できあがった絨毯にも信頼がおけます。これが、タギーペルシア絨毯が扱う現地生産絨毯の最大の特徴であり、優位性なんだと思っています。

現地での生産状況を知ってほしい 日本ではイランでの絨毯の生産状況を、よく知らない人が少なくないです。
誤解のイメージは、だいたいこんなふうですね「たいへん悲惨な貧困生活の中、子供たちは、食事もとらず、夜中まで機織り機に向かい合っている」…、こんなこと、絶対ありませんよ。
他の国での事情を一緒に考えると、混乱してしまうので、イランだけの状況を話しますと、絨毯づくりに携わる職人さんたちは、絨毯職人としての資格保持者で、それなりにステイタスが高く、ごく一般的な生活の中で仕事をしています。でなければ、安定した良い製品は、織れません。

機械織り普及品との差別性は 最近、ホームセンターなどで機械織りの普及品が多く出回っています。 それで間に合えば、そういう絨毯を使ってもいいんじゃないでしょうか。
でも、本物の手織りと比べてしまうと、ほとんどの人は同じ絨毯とは思えない、というのが率直な感想のようです。
価格差は大きいですね、確かに。手数のかかり方が違いますから。1m2当たり100万個のパイルを埋め込んでいくのは、本当に気の遠くなる作業ですよ。
そのかわり手触りやモチが全然違います。お孫さんの代でも、ちゃんと使えますよ。いやもっとでしょうか。家族の歴史を刻み込む貴重なアイテムになり得ます。手織りなら。

日本人の芸術感に合わせるには 日本の文化は、世界的にみても一級品です。本当にいい目をしてる。と同時に自分の文化・芸術への愛着を持っています。
ですから、現地の契約工房にお願いして、日本人の文化・芸術ととけ込みやすい、ペルシア絨毯のデザインをプロデュースするよう心がけています。
これは、イランと日本のデザインを足して二で割るという、そんな単純な考えではなく、ペルシア絨毯のデザインの幅(種類)の中から、もっとも日本芸術に近い作品を、製品化していく……、なかなか表現しにくいですが、そんな感じです。

最後にお店の自慢をどうぞ やっぱり当社の基本は、来やすい場所に、見やすい広さを持った店づくりですね。
商売的にも、たくさんの人が、行ってみたくなる場所は、やはり交通の便が良いということでしょう。
そして来てみて、がっかりさせない。広いフロアーに何枚も絨毯を広げて見せることができる。はじっこだけ見せても絨毯の良さは伝わりません。
絨毯は、見る角度によって、豹変するものがあります。そのためにもいろいろな角度から見ることができる、というのも重要な店づくりのコンセプトです。
吹き抜け階段を2階から、2〜3段おりてきて、下のフローアに敷かれた絨毯を見下ろしたとき、多くのお客様は足を止めます。
買おうかどうか、悩んでいる絨毯でしたら「買います」と、おっしゃっていただけます。
絨毯は、その大きさが活きる、広々としたフロアーで見てもらいたいものです。


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