セーラフィアン工房

イスファハン絨毯の最高峰 誰もが知る、揺るぎないブランド

セーラフィアン工房の特色は、1940年代から今日に至るまで、創立当初の『こだわり』を守り続けていることです。

 

最高品質のコルクウールの使用、天然染料100%の使用、ウール絨毯としては最大限の織りの細かさ、そして、全ての作品がオリジナルデザインであるということです。

ゆるぎない技術、高品質な素材、デザインに支えられたセーラフィアン工房の作品は、まさにイスファハン絨毯の最高峰といえるでしょう。

 

1940年代にレザ・セーラフィアンがイスファハンに最初の工房を起こし、当時の最高の手織技術、オリジナルデザイン、そして全て草木染めというこだわりのもとに作られ、またたく間に世界の手織絨毯愛好家に認められ、あこがれの作品となっていきます。

ペルシャ絨毯を深く追求すれば必ず出会うブランドがセーラフィアン工房なのです。

 

その後、1950年~1960年代に掛け、レザ・セーラフィアンの7人の息子たちにより、父親のこだわりをそのまま継承し、各自の特徴を表した優れた作品を数多く世に出すことにより、さらにその名を世界に知らしめることとなったのです。

 

現在、愛好家の間で取引されているオールドのセーラフィアンは、ほとんど、この時代のものといえます。

当時の作品は、市場では非常に高い価値を受けており、国内外問わずコンディションの良い本物は非常に数が少ないのが現実です。

 

セーラフィアン工房
No.14451 イスファハン産 236×150cm

20世紀中期(モハマッド・セーラフィアン工房作)

ペルシャ絨毯の代表的なデザイン(シャーアッバス・メダリオン・コーナーデザイン)のひとつですが、フィールド上に躍動する繊細なエスリム文様と力強いドラゴンヘッド、さらに宇宙を想わせる緻密なメダリオンとの絶妙なバランスが、この工房ならではの存在感を表している逸品と言えるでしょう。

 なお、フィールドのベース部分には明るいベージュ色のシルクが使用されています。


セーラフィアン工房
No.23553 イスファハン産 344×217cm

20世紀中期(モハマッド・セーラフィアン工房作)

 柔らかいベージュ色を中心に濃紺のコーナーが全体を引き締め、エスリミを省いたアラベスク文様が優しさを感じさせる逸品です。何よりも、年月を重ねて得た落ち着きのある色調と、ビロードの様なコルクウールの感触は、アンティーク絨毯の極みと言えます。

セーラフィアン工房
No.23768 イスファハン産 213×144cm

20世紀中期(モハマッド・セーラフィアン工房作)

 ペルシャ語で「ゴロボルボル」と呼ばれる絵画的なデザインのひとつで、日本の「花鳥風月」にも通ずる味わい深い逸品です。

 長い年月を経て褪色した草木染の色合いは、「わびさび」の世界を感じさせるたたずまいを持ち、究極の柔らかいコルクウールの感触と共に、ぜひ一度、見て、触れていただきたい作品です。